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社会的距離と心理的距離
ほんとはもっと早くに書こうと思ってたんだけど、こんなに遅くなってしまった(´・ω・`)
一応心理学の院目指しているので、そのまとめ的なことを書けたらと思って。
続きに説明を書いてます。
まず手始めに
「社会的距離と心理的距離」
について。
社会心理学はそんなに詳しくないので、軽く触れる程度に。
社会的距離と心理的距離って名前がよく似てますよね。論文とか教科書とか読んでると、よく出てくるんですけど、一体何が違うんでしょうか?
字面だけ見ると、どちらも似たようなこときいてるようにしか思えないんですが、よく調べてみると違うらしいです。
社会的距離(social distance)
他者や他集団に対する心理的な親近性のこと。一般に、内集団と認知するメンバーに対しては社会的距離が短いが、外集団のメンバーに対しては長くなる。
(心理学辞典より)
もともとアメリカに様々な人種がきて優先的に受け入れる人種とか受け入れ拒否をする人種を決めるために次の7項目からなる社会的距離尺度というものをボガーダス(Bogardus, 1925)がつくったことが始まり。
1.婚姻によって親戚関係を結ぶ
2.親友として私のクラブにいれる
3.隣人として私の町内に住む
4.アメリカ国内で私と同じ職業につく
5.アメリカの市民権を与える
6.ただ単に旅行者としてアメリカを訪問する
7.アメリカ国内から完全に排除する
上記の7項目のうちから、1項目以上を選ばせることによって、種々の人種集団や民族集団の成員を受け入れる程度を測定した。その結果、アメリカ人を対象とした当時の調査からアメリカ人は、イギリス人、カナダ人、フランス人との社会的距離が近く、逆に、トルコ人、日本人、中国人、黒人との社会的距離が遠いことが示された。しかし、社会的距離は固有のものではなく時代と共に変化する。
(社会心理学用語辞典より)
人種のるつぼって言われてるアメリカだからこそですよね!
1925年っていったら、ムッソリーニが独裁宣言した年らしいです。ヨーロッパがWW2に向かっている中、さまざまな移民が押し寄せていたから、このような尺度がつくられたと考えられます。
心理的距離(psychological distance)
社会心理学では、他者に対する親密性の意味として使われることもある。
(社会心理学用語辞典より)
もう一方の心理的距離についてはこのくらいしか説明が出てきませんでした(´・ω・`)
しかも、それぞれの学派の違いによって定義そのものが少しずつ違うとかorz
とりあえず、今回の文脈では社会心理学派の考え方が強いので、この定義の仕方であってるはず!
つまり、心理的距離と社会的距離の違いは、簡単に言うとこんな感じ↓
心理的→個人 対 個人
社会的→自分の属してる集団 対 他の集団
間違ってたらそのうち修正します(´;ω;`)
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2012/02/25 (Sat.) 心理